ゴッド・ディーバ まとめ。

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↓わからなかったから悔しくて頑張った↓
以下ヤフーレビューに書き込み。



実は一回観ただけではわからなかったので、2,3回は観ました。
以下全ては私の勝手な解釈ですが、DVDでミッチリ考察してみました。
予習・復習にご利用したい方だけどうぞ。

これは死と生、人口物から自然への回帰の物語。

近未来、人間は人口皮膚や人口臓器に依存し、脳にすら外部記憶装置を埋め込み人間性を失いつついる。
人間を創造した神ホルスが憑依しても直ぐに爆発してしまうのはその為だ。ホルスが創造した頃の人間の姿とは似て非なるものなのだ。
しかし30年刑務所で冷凍保存されていたニコポルは天然自然のまま保存されており、依り代にはうってつけである。
ジルはというと鏡に映る不完全な自分を見る度に(顔が歪んで映るのだが徐々に歪みがなくなる=完全体に近づいている事を表してる)
使命であるかのように忘れる事無く薬を飲むのである。

二人の神が「様子がおかしい」と言っている場面がある。
「人間界の様子がおかしい」か「ホルスの様子が〜」なのか。
神が人間の様子を伺うと言うのもシックリこない話で、
ホルスがニコポルを通じ子供を作っている事を指しているのではないか。
つまりホルスは二人の神を出し抜き(知らせずにという程度?)コッソリ子作りしているのだ。
ホルスは子供を作ることにより自分を分裂させ(若しくは力を分け与え)、
神としては通常では有り得ない事であろう、死を迎える前に自ら新たなる生を生み出したのだろう。
それは最後に出てくる青い鳥や、「いつも傍にいる」という言葉からも伺える。
その事に気付いたのは女神バステトだが、バステトは慈悲深い神として知られる。
気付いていても見逃してやったのかもしれない。
(カードゲームのイカサマに気付いてもお咎めなしで平然としていたし)
死と死(墓)の守護神アヌビスはこの場合死刑執行人の様な役割であろう事と、
ちょっぴりイカサマには疎そうなのでもって、そこまで気が回っていなさそうな気がする。(関心がないだけかもしれないが)


物語は最終的に人工的な灰色の街NYからラストは自然の香りのする青空のパリへ。
議員は死に、ニコポルを排斥した体制は転覆し、新体制へ。
出所してから本を出版。言論統制されていたのとは大違いだ。
ニコポルは人工臓器を否定しているがユージェニクス社の動向も少なくとも表面上は変わったと言う事になる。
神ホルスも一度は死ぬがジルの子として蘇っている。
最後に出てきた青い鳥はペット等ではなくジルの子がホルスと同じ様に鳥に変身できると言うことだろう。
ジルも記憶を完全に失い、エイリアンだったのが完璧な人間となり新たな生活を送っているが
一年後にはニコポルと再び出会い人間らしい一歩を踏み出す(家族の形成)。
「全てはギリシャ悲劇の様に一つの結末に収束していく」のだ。
つまりそれは「人間性の復活」だ。
映画での描かれ方としては自然な人間=役者であり
人工臓器人間=CG、であると考えられる。

古代の神ホルスの復活を見せる事で、安易に利便性に走る事を否定し、
現代の私達にも人間性を失うことの警鐘を鳴らしている。
神を復活させ、本来の人間へと回帰させていく者達が
作中、異端として描かれていたのは皮肉な事だ。
更にジルに至っては異次元からの来訪者である。
新しい風は常に外から吹くということだろうか。

↓わからなかったから悔しくて頑張った↓
以下ヤフーレビューに書き込み。



実は一回観ただけではわからなかったので、2,3回は観ました。
以下全ては私の勝手な解釈ですが、DVDでミッチリ考察してみました。
予習・復習にご利用したい方だけどうぞ。

これは死と生、人口物から自然への回帰の物語。

近未来、人間は人口皮膚や人口臓器に依存し、脳にすら外部記憶装置を埋め込み人間性を失いつついる。
人間を創造した神ホルスが憑依しても直ぐに爆発してしまうのはその為だ。ホルスが創造した頃の人間の姿とは似て非なるものなのだ。
しかし30年刑務所で冷凍保存されていたニコポルは天然自然のまま保存されており、依り代にはうってつけである。
ジルはというと鏡に映る不完全な自分を見る度に(顔が歪んで映るのだが徐々に歪みがなくなる=完全体に近づいている事を表してる)
使命であるかのように忘れる事無く薬を飲むのである。

二人の神が「様子がおかしい」と言っている場面がある。
「人間界の様子がおかしい」か「ホルスの様子が〜」なのか。
神が人間の様子を伺うと言うのもシックリこない話で、
ホルスがニコポルを通じ子供を作っている事を指しているのではないか。
つまりホルスは二人の神を出し抜き(知らせずにという程度?)コッソリ子作りしているのだ。
ホルスは子供を作ることにより自分を分裂させ(若しくは力を分け与え)、
神としては通常では有り得ない事であろう、死を迎える前に自ら新たなる生を生み出したのだろう。
それは最後に出てくる青い鳥や、「いつも傍にいる」という言葉からも伺える。
その事に気付いたのは女神バステトだが、バステトは慈悲深い神として知られる。
気付いていても見逃してやったのかもしれない。
(カードゲームのイカサマに気付いてもお咎めなしで平然としていたし)
死と死(墓)の守護神アヌビスはこの場合死刑執行人の様な役割であろう事と、
ちょっぴりイカサマには疎そうなのでもって、そこまで気が回っていなさそうな気がする。(関心がないだけかもしれないが)


物語は最終的に人工的な灰色の街NYからラストは自然の香りのする青空のパリへ。
議員は死に、ニコポルを排斥した体制は転覆し、新体制へ。
出所してから本を出版。言論統制されていたのとは大違いだ。
ニコポルは人工臓器を否定しているがユージェニクス社の動向も少なくとも表面上は変わったと言う事になる。
神ホルスも一度は死ぬがジルの子として蘇っている。
最後に出てきた青い鳥はペット等ではなくジルの子がホルスと同じ様に鳥に変身できると言うことだろう。
ジルも記憶を完全に失い、エイリアンだったのが完璧な人間となり新たな生活を送っているが
一年後にはニコポルと再び出会い人間らしい一歩を踏み出す(家族の形成)。
「全てはギリシャ悲劇の様に一つの結末に収束していく」のだ。
つまりそれは「人間性の復活」だ。
映画での描かれ方としては自然な人間=役者であり
人工臓器人間=CG、であると考えられる。

古代の神ホルスの復活を見せる事で、安易に利便性に走る事を否定し、
現代の私達にも人間性を失うことの警鐘を鳴らしている。
神を復活させ、本来の人間へと回帰させていく者達が
作中、異端として描かれていたのは皮肉な事だ。
更にジルに至っては異次元からの来訪者である。
新しい風は常に外から吹くということだろうか。