宗教など

私は基本的に宗教は嫌いだ。
嫌いだ、というのは好きじゃなくて、
本当は好きじゃないけれど、勉強になります、って言いたい。
でも実のところ、好きじゃないなと思い続けた結果、虫唾が走るくらいに嫌いになったみたいだ。
でもやっぱり、宗教は研究材料としては面白いとは思っている。


今モンゴルから仏教系のちょっとエライお坊さんが来ている。
折角モンゴルから来たというので、
そのお坊さんは金沢のお寺をまわって、お経をあげさせて欲しいとお願いした。
袈裟を着て、お坊さんらしくして。
ただ単に、拝ませてほしいって。

でも残念な事に金沢のお寺も、京都のお寺も、どれ一つとして受け入れてくれなかった。
よそ者は入れないとか、そんな理由。
言う事は南無妙法蓮華経で、そんなに変わらないのに。
宗教っていうのはこんなにも閉鎖的だ。

仕方ないので、知り合いの小さなお寺に頼んで入れてもらった。
この小さなお寺は基本ちょっと怠けてて現代的でいい加減に見えるお寺だ。
イイ加減だから、「お、いいよその日空いてるから使って〜」なんて
気軽にお堂を貸してくれたのかもしれない。

わたくしが思うに、モンゴルの仏教はチベット密教系だから、
密教仲間と言う事で高野山だったら受け入れてくれたのかもしれない。
私は高野山で働いていた事もあるし、密教がなんとなく好きだから、ひいき目かもしれないけど。
でも行くならば京都ではなく、高野山に行けば良かったのにな、と思う。

宗教は好きではないけれども、
日本でそうやって外国人が嫌な思いをしたというのは、悲しい事で、
そんな話を聞くと、本当にガッカリして情けなく思う。
もしかしたらまだもうちょっと、宗教に期待していたのかもしれない。


次は京セラ元社長の稲盛和夫著、「生き方」について。
この人は仏教徒で、出家した人。
そんなわけで本の目次を見ただけで、仏教臭がプンプン香ってくる。
プロローグなどは特に、その人の心の内や気持ちが盛り込まれていて、
本編と違って一般化されていない分、宗教臭が強い。
まさしく虫唾が走って、これ以上読んでられない!と思うほどに。
頑張って読んだけどね。

不思議なのは、昔読んだ時は自分はこんな反応しなかった筈なのに、
どうしてここまでアレルギーが出るようになったか、だ。
自分の中のどこか変わったんだろうか。