決死の温泉探訪

日曜日は白山の、いつもの岩間温泉へアタック!
いつもは1時間歩いた所にある「ちゃんと入れるようになってる混浴壁なし露天風呂」に入るのですが、
欲張ってさらに奥にある墳泉塔まで行ってしまいました。
元気だったら行きは50分、帰りは1時間くらいで行ける筈です。
以前行った時は日が暮れそうだったので帰りは30分でダッシュで帰ってきた事もありました。

・・・という経験が命取りです。成功体験は命取りって諺(?)は本当なのよね〜。。。
我々は昨日の自転車の疲れが全然取れていないという事を忘れていたのでした。
そう、、、疲れの取れない年だという事も。

チョコで糖分取って、鉄分入りマルチビタミン・ミネラルサプリでドーピングしてきたと言うのに半分程経過した辺りで立ちくらみの貧血発生。
何で?急激に運動しすぎ?
道幅は30センチあるかないか、それも斜めだったりぬかるんでいたり、枯れ葉が積もっていたり。
そうそう、秋は紅葉が美しいのですが、積もった枯れ葉は命取りなのですよ!

わかっちゃいるけどここまで来たんだし最後まで歩こうぜ!( ー`дー´)キリッ

途中行き倒れになって道に寝そべっているオジサン達の横をすり抜け、川原の噴泉塔まで無事到着〜♪

自然に湧き上がる温泉。成分が固まって墳泉搭になっている。温度は98度以上の筈。気をつけよう。

(´・ω・`)やあ。1時間半くらい余裕でかかっているような気がしますよ。
山の中腹から川原の噴泉塔まで来た訳なので、帰りは当然登りです。
途中オジサン達が倒れていたのもそういう訳。

そんな訳なので我々、デ部と虚弱体質コンビも大急ぎで引き返さねばなりませぬ。
なりませぬと言いつつプー(デ部)の脚はガクガク。
昨日の自転車の疲れは確実に脚の機能を奪っていたのでした。
同じように私の脹脛には痛みが走り、足首が動かなくなっまるで棒状態。
そうか・・・これが脚が棒って奴か・・・始めての体験かも。
な〜んてゾンビ歩きしてたらあっという間に山の谷間には光が届かなくなるものなんですよ。

でも大丈夫、我々はなんとなく予感していたのか懐中電灯を持っていたのですよ!良かったね!(ハート)


じゃねぇよ(゚Д゚)

道幅30cmの横は底の見えない崖なんだぜ〜〜(´Д`)
崖っぷちロープを握り締めてまるでインディジョーンズでハリウッド気分ですネ♪

とか言って実際には一歩一歩脚を前に出すので超必死。
こんな状態なのに恐怖を感じないのが不思議体験でした。
「これは危険だ、落ちる可能性がある。道が見えていない。30cm横は崖だ」
認識はしているのですが、必死すぎなのかもう恐怖を感じないのですな。
何かがオカシイ。私の脳は疲れすぎてちょっと壊れたのでしょうか。若干心配です。
それともホラー映画が怖くないのと同様に、年を取りすぎただけなのでしょうか?
高所恐怖症だと言うのに、長年の訓練?の賜物で恐怖を抑える術をいつの間にか手に入れたのでしょうか?


一つ教訓があります。(イヤ、いくつもある!)
こういう山でヤバイポイントは谷間と谷間の交差する所。
岩や木が落ちて落ち葉が積もった上に水が流れてツルツルになっていたりするのですよ。
そして案の定岩の上に乗ってしまってツルン〜と滑落しかけたりしちゃう訳です。
ちょっと滑った方向が違ってたら谷間の住人でした( ´Д`)ノ~バイバイ
帽子は落ちるし、プーにはリュックサックを掴まれて吊るされるし、本当にインディージョーンズに出演してるみたいデスな。
でもプー、あなたでは私を支える事ができずに一緒に落ちる事請け合いです。
やばい時は手を離してもいいんだよ。

こんな恐怖体験をしている筈なのに、やっぱり「怖い!」という風に感情を感じていない不思議。
しかし心拍数が上がって呼吸は速くなっているのは確認。
これが心で感じなくても体が感じているのよ、ってヤツでしょうか?
緊張の為かいつの間にか貧血も治ってますし。


慎重に慎重に、やっと「ちゃんと入れるようになってる混浴壁なし露天風呂」に到着した頃には完璧に真っ暗。
運の悪い事に曇りで月もなしの暗闇。
我々は初めて『温泉に入りに来たのに温泉に入らない』という温泉ツアーを慣行したのでした。
みんな、山歩き素人だったら岩間温泉の噴泉塔には行くのは止めような!


今回の教訓
本当の山道を歩く時は「軽登山靴」ではなく「登山靴」を履くべし。(それは私)(甘く見積もってた)
懐中電灯と水と食料は常に持ち歩くべし(今回は正解)
一夜を耐え忍ぶ為に雨合羽も用意すべし
自分の体調と相談し疲れている時は無理をするな!(こんなにキテルとは思わなかった)
自分の体力を過信するな!年食ってるぞ!(マジで)
時間には余裕を持て!(当然な)